柿ひとつ裸木(はだかぎ)の枝ぶら下がり眺めているか大根の月
「大根の月」は昼間に見える白いお月様。
冬に見上げるこの月が好きです。
脚本家・向田邦子の短編小説「思い出トランプ」(1980年)の中の一話。
主人公の主婦が家に戻ってくれと夫に嘆願されるラスト。
夫と別れたあとの心理描写。
(空を見上げて、昼の月が出ていたら戻ろうと思い、見上げようとして、もし出ていなかったらと不安になって、汗ばむのもかまわず歩き続けた。)
もし、読んでいなければ是非!名作です。
向田邦子はその三年後、彼岸に旅たちました。
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