田中泯
薪を背に老人踊る交差点、誰にも見えぬ木々の精なり
先日、友人と映画「パーフェクト・ディーズ」を又見に行きました。
劇中で田中泯が演じるホームレス。
唐突に現れ不思議な舞を見せます。
どうやら主人公の平山(役所広司)しか見えていないようです。
永平寺では24時間が修行と言われる雲水たち。
毎日決まったルーティンをこなしていると、自然のわずかな移ろいも五感で解るようになるといいます。
映画の主人公も全く同じルーティン。
独り暮らしの彼には、友人と呼べる人は誰も居ません。
寂しくないのでしょうか?不安はないのでしょうか?
潜在意識の夢だけには、本心が垣間見られるようです。
それでも夜明け、木漏れ日に眼を細めトイレ掃除の仕事に出かけます。
禅の言葉に「莫妄想」(まくもうそう)があります。
過去や未来を思い悩まず、今に集中すると言う意味だとか。
過去に執着せず、未来への不安も妄想だとか。
おらにも、田中泯が見られるかな☺️