寒戻り獣のごとく吹く風に首をすくめる彼岸のヒトよ
「彼岸」とは河の向こう岸、極楽浄土。彼岸のヒトはアチラのヒトです。
ちなみに私たちが居る煩悩に満ちた世界は「此岸」(しがん)と言うそうです。
春彼岸の墓地で見かけるのが造花の「削り花」(上記の写真)
角材等を薄く削ってカラフルに着色した造花です。
うん十年前に関東から福島県に移り住んだ私は、この造花を初めて見た時は子どものいたずらかと思いました。
昔は雪が多い時期は生花がなかった。
農閑期である冬場に、農家の人たちが造花を作り供えたのが始まりだとか。
昨日18日は暴風警報が一日中出され、冷たい台風なみの暴風が吹き荒れていました。
そんな墓地では削り花がけなげに咲いていました。