ある温泉地の共同浴場。
ホテルから朝一番の共同浴場へ、浴衣姿で。
それがいけなかった、開場を待つ十人ほどの地元住民のオヤジたちから白い目。
仕切り役の爺さんから石鹸がないとダメだと、早速クレーム。
番台で購入し、爺さんから座る場所を指示された。
湯船の周りをオヤジたちが囲み、いっせいに全身泡立てて豪快に洗い出す。
おらは全身入れ墨のプロレスラーのような大男の隣で、小さくなって皆を真似た。
その共同浴場は湯船のみ、蛇口などひとつも無い。
洗い終わり、やっと湯船へ。
おそらく50度近い熱湯風呂、オヤジたちはご満足。
入れ墨オヤジ「刑務所ではよ、万歳して入るの。身体かくと湯が汚れるからよ」
別なオヤジ「秋田ではそんなうるさくなかったな」
そのオヤジを誰かが「アイツ婦女暴行!」一同どっと笑う。
マジか?なんだこの人たち?
全身真っ赤になりながら、湯船を出てあの入れ墨オヤジに恐る恐る話かけた。
それが見た目とは違い、実に優しい口ぶり。地元の事など笑顔で色々教えてくれた。
人は見た目で判断するなと言うけれど、納得。(長距離のトラックドライバーでした)
それにしても湯船に入る前に、ケツの穴から頭までまるで儀式のように豪快に洗い清める。
それは、湯に体する礼儀作法?ある意味感動しました。
そこは何処だって?写真でご想像下さい。
あの松尾芭蕉も入ったという、歴史ある名湯。しかし、マジ熱かった😁