diary 写真短歌「私の青空」

日々の生活で感じたことを、つたない短歌にしました。写真と短歌のコラボで遊びたい😅

色彩



ヒメサユリ薄紅色が露に濡れモノクロの夢ふっと色付く

街には色が溢れすぎ、うるさいばかり。
遠くから俯瞰すれば、モノクロの世界。
色彩をじっくり楽しむ余裕もないせいか、山に来ると小さな植物の色さえ、魅力的。
さぁ、そろそろ山行の準備。
地図を広げて見ているだけで、気持ちがうきうきしてきます。

視線



クマさんが何処かで見てるワタスゲ揺れる想いは絵本の中に


「あそこクマよく出るよ」
先日、写真屋さんの店主に言われました。
会津にある湿原、友人と昨年の6月に訪れました。
時々霧雨で煙る湿原は、とても幻想的。
訪れる人も少なく、時々キツツキのドラミングが響くだけなんだか少し怖い。
湿原入り口に「熊注意」の看板があり見通しの悪い所では、手を叩いて歩きました。
ヤッパ、クマさんは何処かにいたのでしょうか。
今年はどうスッペ😅
ワタスゲ花言葉は「揺れる想い」だそうです。

今朝はカッコウの鳴き声を、今年初めて聴きました。
なんだか避暑地にいるような気分になる、あの澄んだ声が大好きです。
今日の空気はひんやりとしていますが、夏が近づいているようですね。

#短歌 #写真短歌 #湿原 #ワタスゲ

雨の言霊(ことだま)



パラパラと雨の言霊傘を打ち「重い?しんどい?なんとかなるさ」

昨日の晴天から一転、今朝は冷たい雨。
なんだか気持ちも曇天。
お経の「般若心経」では、物は常に変化し人の心も見方や考え方次第で、変化するとか。
だから、あまり固守してはいけないと?

昨日の短歌会では、仲間の皆さんの歌で「シャラララ」「ふわふわ」等の明るく、優しい、オノマトペ(擬音語)があり、読み手の心も晴れてきました。
曇天の気持ちの日は、お風呂場で大声で笑ってみてはどうでしょうか。
気持ちが少しは変わるかも知れませんね?

余談です。オノマトペはフランス語だと隣のご婦人から教えて頂きました。
しかし、日本が圧倒的に多いそうです。

#短歌 #写真短歌 #オノマトペ #五月雨

五月雨



ウグイスの美声を録りしスマホにて一緒に帰る雨の道なり

福島県中部では田植えが始まりました。
眩しい新緑も雨に濡れ、ウグイスの美声が響き渡ります。
そろそろ、「山の神様」が下りて来て「田の神様」になり、収穫の秋まで見守って頂けるようです。
残念ながらまだ一度も、お会いしたことはありませんが。
西日本では大雨になるとか、何事もほどほどにして頂きたいものですね。

山の神様、こんなお顔かな⁉️

ある日の休日。




夕暮れを待つ指定席「ロシアとウクライナの文学」前の椅子


休日は自宅から10分ほどの図書館でよく過ごします。
なんと言っても何時間居てもお金がかからない😁
そして、座る席はほとんど空いていれば同じ席。
昨日はふと後ろを見たら「ロシアとウクライナの文学」コーナーになっていました。
稚拙な歌は、そのマンマ😅
その席の西側にはテラスがあり、藤の椅子と毎週末通う禅寺の屋根が見えます。
夕焼けが見えるまで居ようかと思いましたが、寺の鐘が鳴り帰宅。
借りてきた俵万智の歌集「風が笑えば」を開きました。

だらだらとした休日でも、稚拙な歌がひとつでも出来るとなんだか充実した1日になるようです。

マリア観音



どれほどの願いを聴きしマリア様時を超えれど想い変わらず


福島県会津柳津町
山奥の集落のはずれ小高い丘に「久保田三十三観音」があります。
丘の周りを三十三体の観音菩薩が点在。(別名・まわり観音)
今から約二百年程前の、江戸時代後期に祀られたとか。
山奥のため医者も産婆も居なく、お産のために他界した婦人が多く、村人たちにより安産と健康を願う観音信仰が生まれました。
以来途切れることなく、信仰が受け継がれているそうです。

その中に上記の写真「マリア観音」がありました。
手には十字架が握られています、こんな山奥に隠れキリシタンが居たのでしょうか?
勉強不足で知るよしもありません。

本日4月24日はウクライナキリスト教の復活祭。
例年は教会へ家族でお祈りに行っていたそうですが、夫は戦地。淋しく不安な復活祭とのニュース。


(千手観音?)

乙女三十三観音


影集め静かに祀る寺があり雪解けるころ地表に出たり


会津の山寺。
境内の中央に先の大戦で失くなった、沢山の兵士たちの墓碑があります。
それを取り巻く様に、33体の乙女観音の石仏。二十代の姉妹の石工が造ったとか。
境内にはまだ雪が残り、とても静かな山寺でした。
汚れた心が、少しは洗われたような気がしました。

#石仏 #会津 #写真短歌