diary 写真短歌「私の青空」

日々の生活で感じたことを、つたない短歌にしました。写真と短歌のコラボで遊びたい😅

立冬

火祭りに異界の扉開きおり「まれびと」出(い)づる晩秋の夜 11月11日は地元、福島県須賀川市の火祭り「松明(たいまつ)あかし」があります。 昔この地で戦があり多くの人々が亡くなり、その霊を鎮魂するために420年以上続く火祭りです。 会場にはすでに巨大松…

お空の星

「キラキラ光るお空の星よ」 自宅の窓にデズニーキャラクターのシールを、唄いながら張る幼い孫。 娘から届いた今朝の動画です。 空にはキラキラ光る星、決して砲弾であってはなりません。 毎日ガザ地区では、罪の無い多くの子どもたちが殺されています。 誰…

キネマの世界

(福島市一切経山から魔女の瞳) 映画監督・黒澤明は「冬のシーンは夏に撮る、夏のシーンは冬に撮る。そうでないと役者はサボる」 遺作「まあだだよ」に出演していた所ジョージに話したそうです。 そう言えばある監督さんは夏に塩をまいて、雪に見たてたシーン…

ゆらぎ

ゆらゆらと灯りがともる食堂で一期一会の夕げ食(は)むなり 地球上で一番好きな乗り物は路面電車。 地球上で一番好きな宿は山小屋です。 小屋の夕食が終わる頃、小屋のオヤジはストーブに薪を入れながら独り言のようにしゃべり出す。 皇太子(現天皇)が訪れた…

飛翔

夢をみたあの大空を飛ぶ夢を死んじゃいないよコインを入れて

霜月

命絶え八十(やそ)の人生終われども秋の温もり今朝も変わらず 私たちの「須賀川短歌会」の会長が永眠。 大好きな火祭り「松明あかし」まであと十日余りでした。

犬塚弘、逝く

旅人よ 行きずりの人であれ ほほえむがよい 見知らぬ人であれ 話かけるがよい 人は皆寂しいのだから 映画「男はつらいよ」21作目「寅次郎わが道をゆく」の撮影現場、熊本県安蘇郡・田の原温泉の宿にある犬塚弘の自筆の詩です。 映画ではその宿の主人役でした…

祈り

色づいたモミジのとなり桜咲きふたりを包む秋の青空 カザ地区の惨状が連日報道されています。 戦争でいつも傷つくのは、罪のない多くの子どもたち。 先日、登山の途中で親子の鹿に出逢いました。真っ直ぐにこちらをじっと見つめていました。 子鹿の声「あれ…

朝パチ❗️

愛犬と朝の散歩。 地元の公園の木々も、少しずつ色づいて来ました。 今日は土曜日、NHKラジオ石丸謙二郎の「山カフェ」を聴きながらの散歩。 番組の中で何故他のスポーツ選手より、登山家の著書が多いのか? それは「書かずにはいられないから」と答えたのが…

秋深まる

久しぶりのブログです。 先日、福島県会津下郷町の観音沼を訪れました。 毎年来ているのですが、今年は沼の水が少ないのにびっくり! 改めて今年の降雨量の少なさを実感しました、紅葉の水鏡もイマイチ。 それでも、例年より遅れて山々は色づいていました🙆

上書き

誰しもが明日の命は分からねど月は冴えざえ我を照らせり 安倍さんへの、今回の殺害事件。 もちろん許しがたい凶悪な犯罪ですが、犯行動機が安倍さんへの思想信条に反対しての蛮行ではなかったことに、不謹慎ながら少しホッとしました。 安倍さんは改憲運動の…

空梅雨

六月の雨が好きだと言う君は紫陽花の如われを照らせり 東北地方は先週15日に梅雨入りしましたが、その後雨は余り降らず。 どうやら、長期予報では今年は空梅雨傾向になるのではと。 九州地方は大雨だというのに、少しは雨も欲しいと勝手な思い。サザンの歌に…

湯あたり

山の湯で湯あたりしたか白昼夢疲れが飛んで記憶も飛んだ 先日の南会津の登山後、麓の集落の共同浴場を二軒はしごしました。 四軒まわる予定が三軒目で、引戸を開けるといきなり湯船(混浴)。 その湯けむりの先に女性の裸体、そこで断念。帰りにスマホのカーナ…

居場所

大杉よ出戻り孫はどうしてるハル婆今朝も野良仕事かい 今年の早春、奥会津の山。 黙々とひとり、斜面の畑を耕していた婆さんがいました。 稚拙な歌は、その時の心象風景。そして写真は先日登った、南会津の田代山。 朽ち果ててゆく老木、どのくらい生きたの…

プリンの山

天空に湿原ありき田代山(たしろやま)花と霧をまとい浄土かな 今年初の登山は、福島県南会津町の田代山(1971m)。 昨日は天気予報が晴れのはずが、登山開始から山頂まで霧。 残念ながら絶景の展望は、見られませんでした。 この山はプリンのような台形の形をし…

静寂

沈黙の湿原よ夢と不安を抱きつつ霧雨に眠れり 上記の写真を使って何度も拙い歌を詠みましたが、その時の想いが未だに表現できません。 幻想的と言えばそれまで、それを表面的に説明しても真実からどんどん遠くなります。昨年の尾瀬。 尾瀬ヶ原から車を置いた…

グリーンティー

抹茶の色はあの若葉なり口づけすれば目覚めゆくわれの朝 座禅会のあとのお茶会。 一杯の美味しい抹茶と、全国各地の珍しい和菓子。 これが半分楽しみで、毎週末通っているのかも知れません。 季節は抹茶のような若葉で染まる、水無月。 今朝は吹く風が少し冷…

アップルミント

道端の青葉こすれば懐かしき一杯のハーブティー想い出す 今朝の散歩で見かけた青葉。 あれっと思い指でこすると、やっぱりアップルミントでした。 雑草に混じり元気に育っていました。以前、仕事でハーブ苗を栽培していました。 東京の二子玉川にある、大き…

ワタスゲ

湿原の雨に濡れたるワタスゲは何も語らず誰にも媚びず ワタスゲの花はとても地味で目立ちません。 花が終わると白いふわふわの綿毛を付け、一気に人気者になります。 湿原で見られるワタスゲ、人気者に変身するのはもう間もなくでしょうか。自然はキレイな花…

大丈夫

カメラ売り残ったバック テディベアの入場券笑う真夏日 眠っていた、古い一眼レフのカメラを売りました。 まぁ、想像どおりに安く少しねばって頑張って頂きました。 残されたバックから出てきたのは、上の写真。「テディベア・ミュージアム」のチケット。 記…

カッコウの托卵 | NHK for School

精悍なお姿見たりファインダー賢い鳥か?我のカッコウカッコウの鳴き声が大好きです。新緑の中、澄みわたる声を聴いているだけで幸せな気持ちになります。今朝犬との散歩の途中、阿武隈川遊水池(川の氾濫を防ぐ土地)でカッコウの撮影をしている方に遭遇。大…

無慈悲?

生と死を分け隔てなく吹く風よ神のご加護か仏の問いか 今にも逝きそうな病人の枕元にも、五月の風は吹きます。 豪邸にも、粗末な家にも同じ爽やかな風が吹き、月は同じく平等に照らします。 なんて言う「禅の言葉」がありましたが、すっかり忘れました。この…

映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」

世界で一番好かれる色は「blue」それは天国の扉かな全く期待していなかった映画、昨夜DVDで観ました。1997年のドイツ映画、ボブ・ディランの「天国の扉」が沁みます。余命わずかなアホな男二人が、ギャングから奪った大金を手にして海へと向かいます。B級映…

カモメ、その2。

ゆらゆらと路面電車に揺られおり窓の外には異国の人よ若者は上京してから数ヶ月。ふと古里を思い出す瞬間があります。キラキラ光る海、鼻の奥までツーンくる潮風、もう何年も会っていないような古里の人の顔。数ヶ月前のあの解放感はまるで嘘のように。急に…

カモメ、その1。

初めての街の暮らしは慣れたかい心配尽きぬ港のカモメ まだ雪がちらつく朝、若者が島を出て都会に向かいます。 振り返れば坂の上で、家族が手を振っています。若者は照れくさそうに、胸の前で小さく手を振りました。 港までいくと言う家族を断り、若者は大き…

下町

路地裏の紫陽花聴きしその声は「ご飯だよ」優しい母の声 福島県に来る以前、東京墨田区向島で働いていました。 駅から職場までの道は、何本かの路地をぬけてゆきます。 まだ、あのスカイツリーが出来る前ですが、おそらく路地裏の風景と風情は今も変わらない…

カッコウ

カッコウは青空似合う五月晴れその澄んだ声胸洗わるる 晴れたら晴れの歌を、雲ったら曇りの歌を、雨が降ったら雨の歌を詠いましょう。 何処でも、いつまでも。久しぶりに今朝は青空。 おかげさまで今日も元気です。 このブログをご覧になって頂いている方に…

オール

心のね隙間を埋める三十一文字(みそひともじ)は舟を漕ぐオールの如し しんどい時は短歌を詠みます。 その歌で前に漕ぎだす、少しづつ。 これが最近の生きる術。 金もかからない、何処でも出来るこんなありがたい趣味はありません。 もちろん、日々の生活の中…

耳に届くは

生の証しか苦の安らぎか座していま耳に届くは鳥の声座禅は四角の座布団の上に、黒い球形の座布がありそこに坐ります。 その瞬間に、その日の体調が分かります。もちろん精神面も含めて。 体調が悪いといつまでも、身体が落ち着きません。 昨日の座禅はまぁま…

三波春夫

梅雨空を三波春夫が吹き飛ばす潮の香りとチャンチキおけさ この陳腐な短歌ではピント来ない人もいると思います。特に都会の人は。 山里に漁港から来た魚屋の移動販売車。 どうやら来る曜日が決まっているようで、朝の散歩の途中に出会います。 遠くから流れ…